目次

「私の顔は青くなり」

Page Type Example
Example ID a0975
Author 谷崎潤一郎
Piece 「吉野葛」
Reference 『谷崎潤一郎』
Pages in Reference 286

Text

その頃は年も若かったし、今ほど太ってもいなかったから、平地を行くのなら八里や十里は歩けたけれども、こう云う難所は四肢を使って進むので、足の強弱の問題でなく、全身の運動の巧拙に関する。定めし私の顔は途中幾たびか青くなり赤くなりしたことであろう。

Context Focus Standard Context
私の顔は…青くなり (恐がり)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 青くなる > 恐れる 紅潮する>恐れる

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
人物描写 (description of a character) 運動による対象人物の身体内の変化と、それに連動した表情の変化を同時に表現する。
ユーモア (humour) 「青くなり」だけなら、修辞性は高くないが、「青くなり赤くなり」と重ねることで、面白みのある表現になっている。