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「重い冷たい布が肉体を包む」

Page Type Example
Example ID a0941
Author 谷崎潤一郎
Piece 「秘密」
Reference 『谷崎潤一郎』
Pages in Reference 32

Text

あの古着屋の店にだらりと生々しく下っている小紋縮緬(こもんちりめん)の袷(あわせ)———あのしっとりした、重い冷たい布粘つくように肉体を包む時の心好さを思うと、私は思わず戦慄した。

Context Focus Standard Context
重い冷たい布 が…肉体を包む (を着る)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 包む > 着る 包む>着脱する

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
擬人法 (personification) 通常、人間を主語にする「着る」という行為を、服を主語にすることで、その服があたかも意識をもっているかのような印象を与える。