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「神経の枯木と化していた私」

Page Type Example
Example ID a0933
Author 坂口安吾
Piece 「村のひと騒ぎ」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 42

Text

東京で蒼白い神経の枯木と化していた私はゆくりなくこの出来事をきいて、思わず卒倒してしまうほど感激した。

Context Focus Standard Context
神経の 枯木 (私)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 枯木 = 我=枯れ木

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source
C Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A B の-同格(同じ内容)
2 B と[化していた] C と-帰着点
3 B [と]化し[ていた] C undefined
4 B [と化し]て[いた] C て-補助用言に連なる用法
5 B [と化して]い[た] C 居る(いる)
6 B [と化してい]た C た-存続-連体形

Pragmatics

Category Effect
人物描写 (description of a character) 精神的にも肉体的にも精力がない様子が伝わる。
アナロジー・類推 (analogy) 東京で生き生きとした活力を失っている様子であることを、枯木という生命力を失った事物に比することで表現する。