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「由の音を聞くに、南音に非ずして北声に類するものだ」

Page Type Example
Example ID a0922
Author 中島敦
Piece 「弟子」
Reference 『中島敦』
Pages in Reference 48

Text

昔舜は五絃琴を弾じて南風の詩を作った。南風の薫ずるやもって我が民の慍(いかり)を解くべし。南風の時なるやもって我が民の財を阜(おおい)にすべしと。今由(ゆう)の音を聞くに、誠に殺伐激越、南音に非ずして北声に類するものだ。

Context Focus Standard Context
由(ゆう)の音を聞くに… 南音 (温かい音) に非ずして

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 > 温かい 東西>温かい

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
対照法・対照 (antithesis) 「北声」の殺伐さを際立たせるために、それとは対照的な南音を提示する。