目次

「一人の男から他の男へと、胡蝶のように飛んで歩く」

Page Type Example
Example ID a0891
Author 谷崎潤一郎
Piece 「秘密」
Reference 『谷崎潤一郎』
Pages in Reference 38-39

Text

ともかくその婦人が、始終一人の男から他の男へと、胡蝶(こちょう)のように飛んで歩く種類の女であることは確かであった。

Context Focus Standard Context
胡蝶 婦人 飛んで歩く

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 胡蝶 = 女=ちょう
2 = 男=花

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Elaboration
C Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A の[ように] B の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2 A [の]ように B 様-類似-連用形
3 B 種類[の] C 種類(しゅるい)
4 B [種類]の C の-形式名詞に接続する場合

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 当該女の美しさと蝶の美しさの共通性を媒介にして両者を結びつけることで、蝶が花から花へと軽やかに飛び移る様子を用いて、男から男へと情夫を入れ替えていくことの身代わりの速さなどを表現する。