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「広い地面が果てしもなく続いている謎のような光景」

Page Type Example
Example ID a0866
Author 谷崎潤一郎
Piece 「秘密」
Reference 『谷崎潤一郎』
Pages in Reference 26

Text

現在眼の前にこんな川や渡し場が見えて、その先に広い地面が果てしもなく続いているのような光景を見ると、何となく京都や大阪よりももっと東京をかけ離れた、夢の中でしばしば出逢うことのある世界のごとく思われた。

Context Focus Standard Context
光景 を見る

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 なぞめいた = 光景 景=怪しい

Grammar

Construction AのようなB
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A の[ような] B の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2 A [の]ような B 様-類似-連体形

Pragmatics

Category Effect
自然描写 (description of nature) 目の前に映し出されている光景について、それまで見たことがなく、情報として有意味に頭の中でまとまっていかないことを、「謎」という主体の思考において情報としてまとまらない事象を引き合いに出すことで表現する。