Page Type | Example |
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Example ID | a0834 |
Author | 谷崎潤一郎 |
Piece | 「吉野葛」 |
Reference | 『谷崎潤一郎』 |
Pages in Reference | 229 |
「背山の方は、尾根がうしろの峰につづいて、形が整っていないけれども、妹山の方は全く独立した一つの円錐状の丘が、こんもりと緑葉樹の衣を着ている。」
Context | Focus | Standard | Context |
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衣 | 緑葉樹 |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
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A | Elaboration |
B | Target |
C | Source |
D | Elaboration |
Preceding | Morpheme | Following | Usage | |
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1 | A | が | D | が-主語 |
2 | B | の | C | の-材料 |
3 | C | を | D | を-目的・目標(他動詞) |
Category | Effect |
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アナロジー・類推 (analogy) | 樹を衣服と見立てることで、山:人=樹:服の類比関係が形成され、人が服を着て裸体を覆うのと同様に、山が樹によって覆われる様子を表す。「妹山」の語構成要素として「妹」という人間を表す事物があることから導出される。 |
イメジャリー・イメージ (imagery) | 人の身体を覆う衣のように、山に生える緑葉樹が全体としてひとまとまりになっており、山を柔らかく包み込んでいるような印象を与える。 |