Page Type | Example |
---|---|
Example ID | a0816 |
Author | 坂口安吾 |
Piece | 「風博士」 |
Reference | 『坂口安吾』 |
Pages in Reference | 14-15 |
「長夜にわたつて余は、錠前(じょうまえ)に関するおよそあらゆる研究書を読破しておいたのである。そのために、余は空気のごとく彼の寝室に侵入することができたのである。」
Context | Focus | Standard | Context |
---|---|---|---|
空気 | 余 | 彼の寝室に侵入する |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
---|---|
A | Target |
B | Source |
C | Elaboration |
Preceding | Morpheme | Following | Usage | |
---|---|---|---|---|
1 | A | は | C | は-既出のものに関する判断の主題 |
2 | B | の[ごとく] | C | の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合 |
3 | B | [の]ごとく | C | ごとし-類似-連用形 |
Category | Effect |
---|---|
イメジャリー・イメージ (imagery) | 空気という実体を持たない事物が部屋に侵入しても痕跡を残さないことを引き合いに出すことで、錠前について研究し、痕跡を残さずに寝室への侵入を果たしたという印象を与える。 |
過小誇張 (meiosis) | 目で見たり手で触れたりすることのできない空気になぞらえることで、寝室に侵入する際の存在感を極度に低くできたという印象を与える。 |