目次

「余の妻は麗はしきこと高山植物のごとく」

Page Type Example
Example ID a0814
Author 坂口安吾
Piece 「風博士」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 13-14

Text

余の妻は麗はしきこと高山植物のごとく、実に単なる植物ではなかったのである。

Context Focus Standard Context
高山植物 余の妻

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 高山植物 = 妻=緑色植物

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Elaboration
C Source

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A B は-既出のものに関する判断の主題
2 B こと C 事(こと)
3 C の[ごとく] の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
4 C [の]ごとく ごとし-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 高山という空気が薄く、過酷な環境に生きる植物という指定を加えることで、妻が単に落ち着いているのではなく、気高さなどの強さを喚起する性質を持っているという印象を与える。
人物描写 (description of a character) 高山植物になぞらえることで妻の人柄を描いている。