目次

「焼餅の黒焦のようなもの」

Page Type Example
Example ID a0803
Author 夏目漱石
Piece 「坊っちゃん」
Reference 『夏目漱石』
Pages in Reference 46

Text

冗談も度を過ごせばいたずらだ。焼餅の黒焦のようなもので誰も賞め手はない。

Context Focus Standard Context
焼餅の黒焦 冗談

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 焼きもち = 冗談 冗談=もち

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A B は-既出のものに関する判断の主題
2 B の[ようなもの] の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
3 B [の]ような[もの] 様-類似-連体形
4 B [のような]もの 対象(たいしょう)

Pragmatics

Category Effect
アナロジー・類推 (analogy) 焼いた餅は美味であるが焼き過ぎれば誰も美味とは評価しないことと、冗談も軽微ならば可愛いが度を過ぎれば不快であることを類比的に表現する。
評価 (evaluation) 度を過ぎた冗談の不快感を、黒焦げの餅の不快感によって表す。