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「猫の額ほどな町内 」

Page Type Example
Example ID a0797
Author 夏目漱石
Piece 「坊っちゃん」
Reference 『夏目漱石』
Pages in Reference 26

Text

猫の額ほどな町内の癖に、中学校のありかも知らぬ奴があるものか。

Context Focus Standard Context
猫の額 町内

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 町内 都内=額

Grammar

Construction AほどなB
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A ほど[な] B ほど-動作や状態の程度
2 A [ほど]な B だ-断定・指定-連体形

Pragmatics

Category Effect
対照法・対照 (antithesis) 猫と町という大小のスケールが全く異なるものを対比させることで、そのような不釣り合いな対比が成立してしまうほど町が小さいという発話者の心理的な捉え方を示す。
過小誇張 (meiosis) 町の大きさとしては現実的ではない、猫の額の大きさを引き合いに出すことで、町の小ささを誇張している。