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「屏風のごとき壁立千仭(へきりつせんじん)」

Page Type Example
Example ID a0782
Author 中島敦
Piece 「名人伝」
Reference 『中島敦』
Pages in Reference 16

Text

ムッとした紀昌を導いて、老隠者は、そこから二百歩ばかり離れた絶壁の上まで連れて来る。脚下は文字通りの屏風のごとき壁立千仭(へきりつせんじん)、遥か真下に糸のような細さに見える渓流をちょっと覗いただけでたちまち眩暈を感ずるほどの高さである。

Context Focus Standard Context
屏風 壁立千仭

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 びょうぶ = 絶壁 絶壁=つい立て

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Elaboration
B Source
C Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A は[文字通りの] C は-既出のものに関する判断の主題
2 A [は]文字通り[の] C 同(どう)
3 A [は文字通り]の C の-性質・性格・状態
4 B の[ごとき] C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
5 B [の]ごとき C ごとし-類似-連体形

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 屏風は、絵を描くなどの目的のために、表面が平滑な面になっているというイメージを用いて、切り立った崖に垂直方向になんらの突起などが存在しない様子を強調している。