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「窓の虱(しらみ)が馬のような大きさに見えていた」

Page Type Example
Example ID a0773
Author 中島敦
Piece 「名人伝」
Reference 『中島敦』
Pages in Reference 11

Text

ある日ふと気が付くと、窓の虱(しらみ)がのような大きさに見えていた。

Context Focus Standard Context
大きさ

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = しらみ 蚊=象

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source
C Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C が-主語
2 B の[ような] C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
3 B [の]ような C 様-類似-連体形
4 C に[見えていた] に-行われ方・あり方
5 C [に]見え[ていた] 判ずる・判じる(はんずる・はんじる)
6 C [に見え]て[いた] て-補助用言に連なる用法
7 C [に見えて]いた 居る(いる)

Pragmatics

Category Effect
前景化 (foregrounding) 虱を見続けるという修行によって虱がそれ自体よりも圧倒的に大きい馬として見えるという知覚を提示することで、虱の知覚を前景化する。