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「暖かで燃え立つようだった若い時」

Page Type Example
Example ID a0744
Author 幸田露伴
Piece 「太郎坊」
Reference 『幸田露伴』
Pages in Reference 24

Text

花やかで美しかった、暖かで燃え立つようだった若い時のすべての物の紀念といえば、ただこの薄禿頭、お恰好の紅絹(もみ)のようなもの一つとなってしもうたかとおもえば、ははははは、月日というものの働きの今更ながら強いのに感心する。

Context Focus Standard Context
暖かで燃え立つ 若い時

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 暖か = 過去=暖かい
2 燃え立つ = 過去=燃やす

Grammar

Construction AようだったB
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A ようだっ[た] B 様-類似-連体形
2 A [ようだっ]た B た-過去-連体形

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 燃焼という物理的な熱量の高さのイメージによって、若い時代のはげしく気力に満ちた様子を生き生きと表す。