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「焔(ほのお)の舌は天上の星をも焦さう」

Page Type Example
Example ID a0730
Author 芥川龍之介
Piece 「奉教人の死」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 199

Text

なれど風は益(ますます)加はつて、焔(ほのお)の舌は天上の星をも焦さうず吼(たけ)りやうぢや。

Context Focus Standard Context
天上の星をも焦さう (吼(たけ)る)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 焦がす = たける たける=焦げる

Grammar

Construction AはBずC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Elaboration
B Source
C Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C は-既出のものに関する判断の主題
2 B [う(む)]ず C undefined

Pragmatics

Category Effect
過大誇張 (auxesis) 地上から見て最も高い場所に存在する星を焼くという極端な事象を提示し、それが発生しかねないほどであるとすることで、火災の炎の勢いが強く天高く伸びていることを表現する。
イメジャリー・イメージ (imagery) 燃え上がる炎が極度に激しく大きくなったという変化が表現されている。炎が鉛直方向に勢いよく長く伸びていく様子が想起される。