目次

「氷のような冷たい風」

Page Type Example
Example ID a0717
Author 芥川龍之介
Piece 「杜子春」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 181

Text

この世と地獄との間には、闇穴道という道があって、そこは年中暗い空に、のような冷たい風がぴゅうぴゅう吹き荒んでいるのです。杜子春はその風に吹かれながら、暫くは唯木の葉のように、空を漂って行きましたが、やがて森羅殿という額の懸った立派な御殿の前へ出ました。

Context Focus Standard Context
冷たい

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 風=氷

Grammar

Construction AのようなB-C
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target
C Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A の[ような] B の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2 A [の]ような B 様-類似-連体形
3 B - C 統語関係

Pragmatics

Category Effect
過大誇張 (auxesis) 氷という冷たさの典型的な事物を引き合いに出すことで、冷たさの程度が極めて高いことを強調する。