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「無数の神兵が、雲の如く空に充満ちて」

Page Type Example
Example ID a0716
Author 芥川龍之介
Piece 「杜子春」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 180

Text

神将は戟を高く挙げて、向うの山の空を招きました。その途端に闇がさっと裂けると、驚いたことには無数の神兵が、の如く空に充満ちて、それが皆槍や刀をきらめかせながら、今にもここへ一なだれに攻め寄せようとしているのです。

Context Focus Standard Context
無数の神兵

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 将兵=雲

Grammar

Construction AがBのごとくC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source
C Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C が-主語
2 B の[ごとく] C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
3 B [の]ごとく C ごとし-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
カテゴリー転換 (-) 空に神兵が隙間なく満ちている様子を、雲として表現することで、空を連続的に覆うものとして捉えている。