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「白蛇が一匹、炎のような舌を吐いて」

Page Type Example
Example ID a0713
Author 芥川龍之介
Piece 「杜子春」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 177

Text

と、どこから登って来たか、爛々と眼を光らせた虎が一匹、忽然と岩の上に躍り上って、杜子春の姿を睨みながら、一声高く哮りました。のみならずそれと同時に、頭の上の松の枝が、烈しくざわざわ揺れたと思うと、後の絶壁の頂からは、四斗樽程の白蛇が一匹、のような舌を吐いて、見る見る近くへ下りて来るのです。

Context Focus Standard Context

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 舌=炎

Grammar

Construction AのようなBをC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target
C Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A の[ような] B の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2 A [の]ような B 様-類似-連体形
3 B C を-目的・目標(他動詞)

Pragmatics

Category Effect
明晰 (clarity) 炎を引き合いに出すことで、蛇の舌の形状が揺れた曲線を描き、先端部にかけて細くなっている形状を具体化する。
象徴・シンボル (symbol) 怒り、攻撃性、地獄などを連想させる炎を持ち出すことで、白蛇の恐ろしさを象徴している。