「五位は、呆れたやうに、口を開いて見せた」

「『何とも驚き入る外は、ござらぬのう。』五位は、赤鼻を掻きながら、ちよいと、頭を下げて、それから、わざとらしく、呆れたやうに、口を開いて見せた。」

Context	Focus	Standard	Context
五位は	呆れた	口を開いて見せた

	Category
1	直喩・シミリ (simile)
2	明晰 (clarity)
3	人物描写 (description of a character)

	Source	Relation	Target	Pattern
1	あきれる	=	口を開く	しゃべる=あきれる

Construction	AはBようにC
Mapping Type	概念メタファー

	Preceding	Morpheme	Following	Usage
1	A	は	C	は-既出のものに関する判断の主題
2	B	ように	C	様-類似-連用形

Category	Effect
明晰 (clarity)	驚いたふうを装うために口を開いた様子について、呆れた時の典型的な口の開きを想起させ、具体的な開き方の様態をわかりやすく具体的に表現する。
人物描写 (description of a character)	呆れたときの典型的な口の開き方を参照させることで、五位の表情を描いている。