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「五位は、犬のやうな生活を続けて行かなければならなかつた」

Page Type Example
Example ID a0672
Author 芥川龍之介
Piece 「芋粥」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 54

Text

しかし、それは、唯この男一人に、限つた事である。かう云ふ例外を除けば、五位は、依然として周囲の軽蔑の中に、のやうな生活を続けて行かなければならなかつた。

Context Focus Standard Context
五位 生活

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 男=犬

Grammar

Construction AのようなB
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A の[ような] B の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2 A [の]ような B 様-類似-連体形

Pragmatics

Category Effect
明晰 (clarity) 上役に従って生きていくという生き様を、飼い主に従順な存在である犬に比することで、その従順性を想起させて具体化する。
人物描写 (description of a character) 従順な犬になぞらえることで上役に従うという男の生き様を描いている。
イメジャリー・イメージ (imagery) 人間の命令に一法的に従う犬のイメージを喚起し、従順な男の人並みに満たない惨めさが感じられる。