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「愛すべき単純な若者は返す言葉に窮した」

Page Type Example
Example ID a0644
Author 中島敦
Piece 「弟子」
Reference 『中島敦』
Pages in Reference 38

Text

汝の云うその南山の竹に矢の羽をつけ鏃(やじり)を付けてこれを礪(みが)いたならば、ただに犀革を通すのみではあるまいに、と孔子に言われた時、愛すべき単純な若者は返す言葉に窮した。

Context Focus Standard Context
愛すべき () 単純な若者

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 愛すべき ←→ 単純 愛すべき<-->簡単

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
撞着語法・対義結合・オクシモロン (oxymoron) 単純さはときに負の評価を伴うこともあるが、ここでは「愛すべき」との並列によって若者の「単純な」様子に正の評価が感じられる。
人物描写 (description of a character) 孔子にことばをかけられた若者の人となりを描いている。