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「玉蜀黍(とうもろこし)の一把(いちわ)をバタリと落した」

Page Type Example
Example ID a0637
Author 幸田露伴
Piece 「観画談」
Reference 『幸田露伴』
Pages in Reference 107

Text

晩成先生もさすがに慌て心になって少し駆け出したが、幸い取付きの農家は直に間近だったから、トットットッと走り着いて、農家の常の土間へ飛び込むと、傘が触って入口の檐(のき)に竿(さお)を横たえて懸け吊してあった玉蜀黍(とうもろこし)の一把(いちわ)をバタリと落した途端に、土間の隅の臼のあたりにかがんでいたらしい白い庭鳥が二、三羽キャキャッと驚いた声を出して走り出した。

Context Focus Standard Context
玉蜀黍の一把を バタリと () 落した

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 ばたり > 落とす ばたり>落とす

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
声喩・オノマトペ (onomatoeia) 大きなものが倒れた時の擬音語を用いることで、トウモロコシの量がある程度多かったことが暗示される。
音象徴 (sound symbolism) 濁音「バ」を用いることで、トウモロコシの量がある程度多かったことが暗示される。
迫真法・活写法・現前化 (hypotyposis) オノマトペの使用によって、目の前の出来事を見たままに描写しているような印象を与える。