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「水がころころころころ湧き出して」

Page Type Example
Example ID a0630
Author 宮沢賢治
Piece 「双子の星」
Reference 『新編銀河鉄道の夜』
Pages in Reference 9

Text

底は青い小さなつぶ石でたいらにうずめられ、石の間から奇麗な水が、ころころころころ湧き出して泉の一方のふちから天の川へ小さな流れになって走って行きます。

Context Focus Standard Context
水が ころころころころ (ちょろちょろ) 湧き出して

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 ころころ > くるり>石
2 = 水=石

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
擬物法・結晶法 (hypostatization) 湧き水による水面の盛り上がりが、軽い球体であるように感じられる。
声喩・オノマトペ (onomatoeia) 水が湧き出る様子が「ころころ」という擬態語によって転がるイメージを喚起させる。
反復法・反復 (repetition) 「ころころ」が繰り返されることによって、水が次から次へと湧き出す様子が想起される。
迫真法・活写法・現前化 (hypotyposis) 水がとめどなく湧き出している様子を見たままに描写しているような印象を与える。