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「両側の人家は次第に稀になつて」

Page Type Example
Example ID a0607
Author 芥川龍之介
Piece 「芋粥」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 64

Text

利仁は、微笑を含みながら、わざと、五位の顔を見ないやうにして、静に馬を歩ませてゐる。両側の人家は、次第に稀になつて、今は、広々とした冬田の上に、餌をあさる鴉が見えるばかり、山の陰に消残つて、雪の色も仄に青く煙つてゐる。

Context Focus Standard Context
両側の人家は 稀になつて (まばらになって)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 まれ = まばら 疎=まれ

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
カテゴリー転換 (-) 人家の少なさという量を、「稀」という確率によって表現する。