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「味わいと調子とは見つからなかった」

Page Type Example
Example ID a0591
Author 谷崎潤一郎
Piece 「刺青」
Reference 『谷崎潤一郎』
Pages in Reference 12

Text

江戸中の色町に名を響かせた女と云う女を調べても、彼の気分に適った味わいと調子とは容易に見つからなかった。

Context Focus Standard Context
味わいと調子 (女) とは容易に見つらなかった

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 味わい > 持ち味>女

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
描写 (description) 女を人間としてではなく、刺青を施す材料ととして見ていることを暗示している。
イメジャリー・イメージ (imagery) 刺青を施す女の選別を、味覚や聴覚によって行っているかのような印象を与える。
共感覚表現・共感覚的比喩 (synesthesia) 刺青を施す候補を探す「彼」が、女たちに一定の味や響きを感じとっている印象を与える。