目次
「子路の奏でる音が殺伐な北声に満ちている」
Text
Rhetoric
Semantics
Grammar
Pragmatics
「子路の奏でる音が殺伐な北声に満ちている」
Page Type
Example
Example ID
a0554
Author
中島敦
Piece
「弟子」
Reference
『中島敦』
Pages in Reference
49
Text
「人の良い兄弟子の嬉しそうな笑顔を見て、若い子貢も微笑を禁じ得ない。聡明な子貢はちゃんと知っている。子路の奏でる音が依然として殺伐な
北声
に満ちていることを。」
Context
Focus
Standard
Context
子路の奏でる音が
北声
(殺伐とした音)
に満ちている
1ページ前に同じ表現がある。直前に「昔舜は五絃琴を弾じて南風の詩を作った。南風の薫ずるやもって我が民の慍を解くべし。南風の時なるやもって我が民の財を阜にすべしと。今由の音を聞くに、誠に殺伐激越、南音に非ずして北声に類するものだ。」とある。
「由の音を聞くに、南音に非ずして北声に類するものだ」
も参照。
Rhetoric
Category
1
換喩・メトニミー (metonymy)
2
対照法・対照 (antithesis)
Semantics
Source
Relation
Target
Pattern
1
北
>
殺伐
東西>殺伐
ここでの「北声」は「南声」との対比で作られた語か。
Grammar
Construction
Mapping Type
Lexical Slots
Conceptual Domain
Preceding
Morpheme
Following
Usage
Pragmatics
Category
Effect
対照法・対照 (antithesis)
暖かな印象を与える「南音」に対して、殺伐とした音として表している。
用例一覧
,
中島敦
,
「弟子」
,
『中島敦』
,
換喩・メトニミー (metonymy)
,
対照法・対照 (antithesis)
,
東西>殺伐
,
東西(とうざい)
,
殺伐(さつばつ)
,
Y-Inoue
,
A-Tamaru
,
R-Kikuchi
,
T-Komatsubara