目次

「伴天連の手もとを追い払われる」

Page Type Example
Example ID a0543
Author 芥川龍之介
Piece 「奉教人の死」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 195

Text

かうなる上は『ろおれんぞ』も、かつふつ云ひ訳の致しやうがござない。その日の中に伴天連を始め、『いるまん』衆一同の談合に由つて、破門を申し渡される事になつた。元より破門の沙汰がある上は、伴天連の手もとをも追ひ払はれる事でござれば、糊口のよすがに困るのも目前ぢや。

Context Focus Standard Context
伴天連の 手もと (影響力のある範囲) をも 追い払はれる

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 手もと > 影響力 手>権力

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 子どもを腕に抱いて危険から守るという典型的イメージが想起される。それにより、「保護できる範囲、影響力を及ぼせる範囲」を、物理的な保護に最も原初的に使用される「手」に着目することで示す。