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「ロマンチックの匂いだけを十分に嗅いで見たかった」

Page Type Example
Example ID a0511
Author 谷崎潤一郎
Piece 「秘密」
Reference 『谷崎潤一郎』
Pages in Reference 36

Text

犯罪を行わずに、犯罪に付随して居る美しいロマンチックの匂いだけを、十分に嗅いで見たかったのである。

Context Focus Standard Context
ロマンチックの匂いだけを 嗅いで (感じて)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 かぐ = 感じる 感じる・感ずる=かぐ

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
縁語・縁装法 (-) 「ロマンチックの匂い」を受けた表現である。これにより、嗅覚に関わる語彙で描写を展開できる。
共感覚表現・共感覚的比喩 (synesthesia) ロマンチックな匂いだけを感じたい動物的な貪欲さをイメージする効果を与えている。