目次

「公園の雑沓の中を潜(もぐ)って歩いたり」

Page Type Example
Example ID a0502
Author 谷崎潤一郎
Piece 「秘密」
Reference 『谷崎潤一郎』
Pages in Reference 31-32

Text

なるべく人目にかからぬように毎晩服装を取り換えて公園の雑沓の中を潜(もぐ)って歩いたり、古道具屋や古本屋の店先を漁り廻(まわ)ったりした。

Context Focus Standard Context
雑踏の中を 潜って (隠れて)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 潜る = 隠れる 隠れる=くぐる

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 雑踏の中にいるという状況が、あたかも水の中にいるように全身が周囲の人たちに包まれているかのように感じていることを表現している。
心理描写 (psychological-description) 雑踏の中に身を潜める行為に、水中に潜るときのような息苦しさが感じられる。