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「古画の諸仏が四壁の紙幅の内から光の中に泳ぎ出す」

Page Type Example
Example ID a0500
Author 谷崎潤一郎
Piece 「秘密」
Reference 『谷崎潤一郎』
Pages in Reference 31

Text

絢爛な色彩の古画の諸仏、羅漢(らかん)、比丘(びく)、比丘尼(びくに)、優婆塞(うばそく)、優婆夷(うばい)、象、獅子、麒麟などが四壁の紙幅の内から、ゆたかな光の中に泳ぎ出す

Context Focus Standard Context
古画の諸仏…などが 泳ぎ出す (浮かび上がる)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 泳ぐ = 現れる 現れる=泳ぐ

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
列挙法・列挙・列叙 (enumeration) 「泳ぎ出す」主体としての図像が、列挙して記述されている。それにより、各々が動き出しそうなほど生命感をたたえている印象を与える。
心理描写 (psychological-description) 陽光のなかで見た古画に対する主観的認識が表現されている。