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「『秘密』と云う不思議な気分が潜んでいる」

Page Type Example
Example ID a0498
Author 谷崎潤一郎
Piece 「秘密」
Reference 『谷崎潤一郎』
Pages in Reference 29

Text

かくれんぼ、宝さがし、お茶坊主のような遊戯———殊(こと)に、それが闇の晩、うす暗い物置小屋や、観音開きの前などで行われる時の面白味は、主としてその間に『秘密』と云う不思議な気分が潜んでいるせいであったに違いない。

Context Focus Standard Context
気分が 潜んでいる (ある)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 生き物 = 気分 気持ち=生物

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
活喩 (prosopopeia) 「秘密」という気分が、あたかも生物のような具体的実体をもっており、夜の闇の中で見つからないように隠れているかのような印象を与える。