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「秋がきても気長に暑いもんだ」

Page Type Example
Example ID a0431
Author 夏目漱石
Piece 「坊っちゃん」
Reference 『夏目漱石』
Pages in Reference 51

Text

宿直部屋は教場の裏手にある寄宿舎の西はずれの一室だ。ちょっとはいってみたが、西日をまともに受けて、苦しくって居たたまれない。田舎だけあって秋がきても、気長に暑いもんだ。

Context Focus Standard Context
気長に (長く) 暑い

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 人間 = 気候 気象=人間

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
自然描写 (description of nature) 暑さが長引く様子を、夏がなかなか去らず、居座る様子であるとして表現する。
含意法 (implication) 擬人化された夏が「田舎」者であり、季節の移ろいに鈍感である、という意味合いも読みとることができる。