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「こうして魯侯の心を蕩(とろ)かし」

Page Type Example
Example ID a0393
Author 中島敦
Piece 「弟子」
Reference 『中島敦』
Pages in Reference 57

Text

こうして魯侯の心を蕩(とろ)かし定公と孔子との間を離間しようとしたのだ。

Context Focus Standard Context
心を 蕩かし (懐柔し)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 溶かす = 懐柔する 懐柔する=溶ける

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
心理描写 (psychological-description) それまでは周囲からの影響を全く受け入れなかった魯侯の態度が軟化したことが表現されている。
人物描写 (description of a character) 柔らかくなった物体は外部からの力で変形するように、態度の軟化した魯侯が周囲のことばに耳を傾けるようになったという含みが感じられる。