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「暗い波の咆(ほ)えていた海の中」

Page Type Example
Example ID a0380
Author 宮沢賢治
Piece 「双子の星」
Reference 『新編銀河鉄道の夜』
Pages in Reference 25

Text

二人のからだが空気の中にはいってからは雷(かみなり)のように鳴り赤い火花がパチパチあがり見ていてさえめまいがする位でした。そして二人はまっ黒な雲の中を通り暗い波の咆(ほ)えていた海の中に矢のように落ち込みました。

Context Focus Standard Context
暗い波の 咆えていた (大きな音をたてていた)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 ほえる = 音を立てる 音がする=鳴く

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
活喩 (prosopopeia) 波という獣が「二人」を敵視し、襲い掛かろうとしているかのような印象を与える。
自然描写 (description of nature) 暗い波が力強く重厚な音を立てていたことが表現されている。