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「柑子盗人め」

Page Type Example
Example ID a0355
Author 芥川龍之介
Piece 「地獄変」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 88

Text

遠くの遣戸の向うから、例の小猿の良秀が、大方足でも挫いたのでございませう、何時ものやうに柱へ駆け上る元気もなく、跛を引き引き、一散に、逃げて参るのでございます。しかもその後からは楚をふり上げた若殿様が『柑子盗人め、待て。待て。』と仰有りながら、追ひかけていらつしやるのではございませんか。

Context Focus Standard Context
柑子 盗人 (猿)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 盗人 = 霊長類=賊

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
擬人法 (personification) 柑子を盗み取っていった小猿に人間のような狡さ・賢さを認めていることが表現されている。
当てこすり (innuendo) 柑子を盗み取っていった小猿に狡さ・賢さを認めていることが表現されている。