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「東山の暗い緑の上に肩を丸々と出してゐる」

Page Type Example
Example ID a0348
Author 芥川龍之介
Piece 「芋粥」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 63

Text

東山の暗い緑の上に、霜に焦げた天鵞絨(びろうど)のやうなを、丸々と出してゐるのは、大方、比叡の山であらう。

Context Focus Standard Context
東山の暗い緑の上に、 (でっぱり) を、丸々と出してゐるのは、大方、比叡の山であらう

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 起伏 起伏=肩

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
明晰 (clarity) 頭と肩との位置関係になぞらえて、東山と比叡山の位置関係が分かりやすく描写されている。
自然描写 (description of nature) 頭には髪が生えている一方で方は地肌が見えることから、東山には木が生い茂っているのに対して、比叡山には木が生えておらず、山の地面が見えるということが読み取れる。