Page Type | Example |
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Example ID | a0326 |
Author | 幸田露伴 |
Piece | 「太郎坊」 |
Reference | 『幸田露伴』 |
Pages in Reference | 20-21 |
「『(…)またたまにはその娘に逢った時、太郎坊があなたにお眼にかかりたいと申しておりました、などと云って戯れたり、あの次郎坊が小生に対って、早く元のご主人様のお嬢様にお逢い申したいのですが、いつになれば朝夕お傍に居られるような運びになりましょうかなぞと責め立てて困りまする、と云って紅い顔をさせたりして、真実に罪のない楽しい日を送っていた。』と古えの賤(しず)の苧環(おだまき)繰り返して、さすがに今更今昔の感に堪えざるもののごとく我れと我が額に手を加えたが、すぐにその手を伸して更に一盃を傾けた。」
Context | Focus | Standard | Context |
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賤の苧環 | () |
Construction | |
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Mapping Type |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
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Preceding | Morpheme | Following | Usage |
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Category | Effect |
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引用・引喩 (quotation) | 長唄『賤の苧環(しずのおだまき)』は、源義経の愛妾だった静御前が、吉野山で義経と悲しい別れをした後、頼朝の不興をかったという故事を舞踊化されたもの。 |