Page Type | Example |
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Example ID | a0293 |
Author | 夢野久作 |
Piece | 「いなか、の、じけん」 |
Reference | 『夢野久作全集第1』 |
Pages in Reference | 69 |
「西村さんもハイカラ美人にお酌をされて恥かしそうに飲んでいたが、その中にハイカラ美人はスッカリ酔っ払ってしまったらしく、毛布の上に立ち上って何かしらペラペラと、演説みたような事を饒舌(しゃべ)り初めた。」
Context | Focus | Standard | Context |
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演説 | みたような事 |
Source | Relation | Target | Pattern |
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Lexical Slots | Conceptual Domain |
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A | Source |
Preceding | Morpheme | Following | Usage | |
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1 | A | み[たようなこと] | 判ずる・判じる(はんずる・はんじる) | |
2 | A | [み]た[ようなこと] | た-完了-連体形 | |
3 | A | [みた]ようなこと | 様-類似-連体形 | |
4 | A | [みたような]こと | 事(こと) |
Category | Effect |
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イメジャリー・イメージ (imagery) | 演説する際の典型的な様子を引き合いに出すことで、当該の女性の話している内容や立ちあがって喋る姿勢、酔ったことによる男勝りな感じなどが具体的に想起される。 |
対照法・対照 (antithesis) | 酒の席には本来結びつかない「演説」に喩えることで、雄弁と話すようすが場違いであるさま、そしてその面白おかしさを際立たせている。 |