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「巡査も逃げるように立ち去った」

Page Type Example
Example ID a0273
Author 夢野久作
Piece 「いなか、の、じけん」
Reference 『夢野久作全集第1』
Pages in Reference 59

Text

『ウルサイわねえ。ホントニ。そんなに妾が疑わしいのなら、妾の処女膜を調べて御覧なさいッて……ソウおっしゃい……失礼な……』母親はヘタヘタと坐り込んだ。巡査も真赤になって自転車に飛び乗りながら、逃げるように立ち去った。

Context Focus Standard Context
逃げる 立ち去る

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 逃げる = 立ち去る 去る=逃げる

Grammar

Construction AもBようにC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Elaboration
B Source
C Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C も-「〜も〜、〜も〜」
2 B ように C 様-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 処女膜を調べろという予期しない展開に困惑して慌てて立ち去った巡査の立ち去り方の様態を、恐怖や混乱に起因し逃避行動に比すること具体的に想起させる。
心理描写 (psychological-description) 立ち去り方を描くことによって、巡査の心理状態を示唆している。