目次

「『一服三杯』をやらかしました」

Page Type Example
Example ID a0272
Author 夢野久作
Piece 「いなか、の、じけん」
Reference 『夢野久作全集第1』
Pages in Reference 56

Text

『ヘエ。それがです旦那様。最前お話し申上げましたその娘夫婦も、それを恥かしがって東京へ逃げたのだそうでございますが、お安さん婆さんに云わせますと……『自分で作ったものは腹一パイ喰べられぬ』というのだそうで……ちょうどあの婆さんが死にました日が、ここいらのお祭りで御座いましたが、法印さんの処で振舞いがありましたので、あの婆さんが又『一服三杯』をやらかしました。

Context Focus Standard Context
『一服三杯』 (タバコを一服吸ってから三杯ご飯を食べること) をやらかしました

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 > 食べる 杯>食う

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
新語・造語 (neology) 煙草を一服ふかしてご飯を三杯食べることを「一服三杯」という造語で伝える。あえて造語することで、この婆さんに特有の行動であるかのような印象を与える。