目次

「彼はアンドレア・デル・サルトを極め込んでいる」

Page Type Example
Example ID a0229
Author 夏目漱石
Piece 「吾輩は猫である」
Reference 『夏目漱石』
Pages in Reference 211-212

Text

『へえアンドレア・デル・サルトがそんな事をいった事があるかい。ちっとも知らなかった。なるほどこりゃもっともだ。実にその通りだ』と主人は無暗(むやみ)に感心している。金縁の裏には嘲(あざ)けるような笑(わらい)が見えた。(…)ふと眼が覚めて何をしているかと一分ばかり細目に眼をあけて見ると、彼は余念もなくアンドレア・デル・サルトを極め込んでいる。

Context Focus Standard Context
彼は アンドレア・デル・サルト (アンドレア・デル・サルトのように写生を行うこと) を極め込んでいる

Rhetoric

Semantics

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
人物描写 (description of a character) 他人から聞いたばかりの画家の名前をだすことによって、それがいったい何を指すのかよく分からないことを示し、よく分からないまま真似をする主人を揶揄している。