目次

「新聞にかかれるのと、泥鼈(すっぽん)に食いつかれるとが似たり寄ったりだ」

Page Type Example
Example ID a0218
Author 夏目漱石
Piece 「坊っちゃん」
Reference 『夏目漱石』
Pages in Reference 186-187

Text

新聞にかかれるのと、泥鼈(すっぽん)に食いつかれるとが似たり寄ったりだとは今日ただ今狸の説明によって始めて承知仕った。

Context Focus Standard Context
泥鼈に食いつかれる 新聞にかかれる

Rhetoric

Semantics

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A B と-比較の基準
2 B が[似たり依ったりだ] が-主語
3 B [が]似たり依ったりだ 同(どう)

Pragmatics

Category Effect
誇張法 (hyperbole) すっぽんが噛み付くとなかなか離さない性質を喚起することで、新聞社がいったんネタとして書きはじめるとしつこく食い下がる印象を強めている。
アナロジー・類推 (analogy) すっぽんに噛みつかれたときに被る痛みを喚起することで、新聞社にネタにされてしまうことの辛さが想像できる。