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「大きな丸(たま)が上がって来て言葉が出ない」

Page Type Example
Example ID a0195
Author 夏目漱石
Piece 「坊っちゃん」
Reference 『夏目漱石』
Pages in Reference 148–149

Text

そうして、きまった所へ出ると、急に溜飲(りゅういん)が起って咽喉の所へ、大きな丸(たま)が上がって来て言葉が出ないから、君に譲るからと云ったら、妙な病気だな、じゃ君は人中じゃ口は利けないんだね、困るだろう、と聞くから、何そんなに困りゃしないと答えておいた。

Context Focus Standard Context
急に溜飲が起って咽喉の所へ、 大きな丸 (胃液) が上がって来て言葉が出ない

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 液体 液体=玉

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 液体である溜飲に、固体であるかのような輪郭と硬さ感じられる。
過大誇張 (auxesis) 溜飲の抵抗の大きさが誇張的に捉えられている。