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「荒肝を挫(ひし)いでやろう」

Page Type Example
Example ID a0193
Author 夏目漱石
Piece 「坊っちゃん」
Reference 『夏目漱石』
Pages in Reference 145

Text

それで送別会の席上で、大いに演説でもしてその行を盛にしてやりたいと思うのだが、おれのべらんめえ調子じゃ、到底物にならないから、大きな声を出す山嵐を雇って、一番赤シャツの荒肝を挫(ひし)いでやろうと考え付いたから、わざわざ山嵐を呼んだのである。

Context Focus Standard Context
荒肝 (悪性) を挫いて

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 荒肝 > 荒荒しい 胆>荒い

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
擬物法・結晶法 (hypostatization) 赤シャツの気性の荒さが肝という身体部位に詰まっており、彼の肝がその気質の原因であるかのような印象を与える。