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「橋流れて水流れず、と口の中で扱い」

Page Type Example
Example ID a0113
Author 幸田露伴
Piece 「観画談」
Reference 『幸田露伴』
Pages in Reference 129

Text

間抜な字体で何の語かが書いてある。一字ずつ心を留めて読んで見ると、 橋流水不流とあった。橋流れて水流れず、橋流れて水流れず、ハテナ、橋流れて水流れず、と口の中で扱い、胸の中で咬んでいると、忽ち昼間渡った仮そめの橋が洶々(きょうきょう)と流れる渓川の上に架渡されていた景色が眼に浮んだ。

Context Focus Standard Context
橋流れて水流れず、橋流れて水流れず、ハテナ、橋流れて水流れず、と 口の中で扱い (考え)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 扱う = 考える 案ずる・案じる=扱う

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 手でものを扱う典型的イメージが、重大ではなくまずは軽く考えるという段階性を喚起している。
寓意・アレゴリー (allegory) 直後に「胸の中で咬んでいる」と続くことで、ここではまず軽く考えている様がよりはっきりと感じられる。