目次

「若僧は飛ぶが如くに行ってしまった」

Page Type Example
Example ID a0106
Author 幸田露伴
Piece 「観画談」
Reference 『幸田露伴』
Pages in Reference 126

Text

大噐氏にちょっと会釈するや否や、若僧は落付いた、しかしテキパキした態度で、かの提灯を持って土間へ下り、蓑笠するや否や忽ち戸外へ出て、物静かに戸を引寄せ、そして飛ぶが如くに行ってしまった。

Context Focus Standard Context
飛ぶ 行って

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 飛ぶ = 行く 行く・行く=飛ぶ

Grammar

Construction AがごとくにB
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A が[ごとくに] B が-格助詞「の」に同じ
2 A [が]ごとくに B ごとし-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 飛ぶという事象に当該人物の移動をよそえることで、中空に障害物がなく一直線に最短距離で移動できるというイメージを用いて、外へ出ていく移動の様態について、その速さに焦点を当てて表現する。