Page Type | Example |
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Example ID | a0098 |
Author | 幸田露伴 |
Piece | 「観画談」 |
Reference | 『幸田露伴』 |
Pages in Reference | 123-124 |
「サア来ました。ト蔵海がいった。そして途端に持っていた蝙蝠傘の一端を放した。で、大噐氏は全く不知案内の暗中の孤立者になったから、黙然として石の地蔵のように身じろぎもしないで、雨に打たれながらポカンと立っていて、次の脈搏、次の脈搏を数えるが如き心持になりつつ、次の脈が搏つ時に展開し来る事情をば全くアテもなく待つのであった。」
Context | Focus | Standard | Context |
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石の地蔵 | 大噐氏 | のように身じろぎもしないで立っていて |
Lexical Slots | Conceptual Domain |
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A | Target |
B | Source |
C | Elaboration |
Preceding | Morpheme | Following | Usage | |
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1 | A | は | C | は-一般的事物に対する判断の主題 |
2 | B | の[ように] | C | の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合 |
3 | B | [の]ように | C | 様-類似-連用形 |
Category | Effect |
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人物描写 (description of a character) | 野晒しの地蔵のイメージと重ねて、雨に打たれながら不動である様子を描写している。 |
共感・感情移入 (sympathy/empathy) | 野晒しの地蔵が持つ孤立感を「大噐氏」が感じていることへの共感を誘う。 |