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「提灯の火は威光を弱々と振った」

Page Type Example
Example ID a0091
Author 幸田露伴
Piece 「観画談」
Reference 『幸田露伴』
Pages in Reference 120

Text

提灯の火はガランとした黒い大きな台所に憐れに小さな威光を弱々と振った。外は真暗で、雨の音は例の如くザアッとしている。

Context Focus Standard Context
提灯の火は小さな 威光 提灯の火 を振った

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 威光 = 明かり=威

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
撞着語法・対義結合・オクシモロン (oxymoron) 提灯の火がもつ暗闇を照らす力に、あたかも人をおそれさせ従わせる勢いを認めようとする表現。そのような(本来の)勢いとの対比で、台所をほとんど照らさない灯の小ささ・弱さが浮き彫りになっている。