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「風の柳のように室へ入り込んだ大噐氏」

Page Type Example
Example ID a0078
Author 幸田露伴
Piece 「観画談」
Reference 『幸田露伴』
Pages in Reference 112

Text

そしてその割合に小さくて素敵に堅そうな首を、発達の好い丸々と肥(ふと)った豚のような濶(ひろ)い肩の上にシッカリすげ込んだようにして、ヒョロヒョロと風ののように室へ入り込んだ大噐氏に対って、一刀をピタリと片身青眼に擬(つ)けたという工合に手丈夫な視線を投げかけた。

Context Focus Standard Context
大噐氏 のように室へ入り込んだ

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 人間=こしょう

Grammar

Construction AのようにB
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A の[ように] B の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2 A [の]ように B 様-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 柳の葉が風に揺れる様子をイメージさせることで、当該人物が確固とした様子ではなくよろめきながら入室する様子を表現する。
対照法・対照 (antithesis) 前文の豚の比喩との対比から太った体型と頼りない動きの対比関係が生まれる。
ユーモア (humour) 太った体型と頼りない動きの対比関係から滑稽感が生まれる。