目次

「川は亜鉛板(とたんいた)のように、白く日を反射して」

Page Type Example
Example ID a0041
Author 芥川龍之介
Piece 「ひょっとこ」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 249

Text

橋の上から見ると、川は亜鉛板(とたんいた)のように、白く日を反射して、時々、通りすぎる川蒸汽がその上に眩しい横波の鍍金(めっき)をかけている。

Context Focus Standard Context
亜鉛板 のように白く日を反射して

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 亜鉛板 = かわ=板

Grammar

Construction AはBのようにC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source
C Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C は-一般的事物に対する判断の主題
2 B の[ように] C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
3 B [の]ように C 様-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
自然描写 (description of nature) 金属の光沢を持ち波打った形状をしているトタン板によって、川全体が陽の光を反射してきらめき、かつ横波が生じている様子を表現する。
アナロジー・類推 (analogy) 金属のイメージを文脈に導入することで、「横波:鍍金」の比喩を後に導出する。